
先日全米オープンが終わった。今年最後のグランドスラム。
男子はトップシードの2人が決勝で戦い第2シードのメドベージェフの優勝で終わった。
全豪の時にはジョコビッチに負けた彼が全米で完勝した。
ジョコビッチはここまで3大タイトルを取ってい今回の優勝で年間グランドスラムが
かかっていた。
今年は東京オリンピックもあり、金メダルも全米も取ればゴールデンスラムという大きな
目標があったけど、オリンピックは惜しくもメダルまで届かずで、注目は全米優勝年間
グランドスラムにみんなの興味が集まった。
ジョコビッチは準決勝のズブレフとフルセットで決勝に上がってきたが、オリンピックの
惜敗等体力精神力はかなり削られての決勝戦だったと思う。
決勝までのトータルの試合時間はジョコビッチの方が5時間ほど多い。この時間は大死闘のフルセットの戦いに相当する時間だ。体力精神力でジョコビッチは初めから不利になってたかも、さらにメドベージェフの好調さ。
タイトルがかかっていた分本人にしかわからない大きなプレッシャーもあったのではと
想像できるジョコビッチだった。
マッチポイント握られても渾身の一球で勝ってきたのを何度も見ているそれがジョコビッチ。その他ナダル、フェデラーの強さだった。
今回3セット目1-5から3ゲーム挽回し、もしかしてと期待したが残念ながら奇跡は
起こらなかった。それだけメドベージェフがプレッシャーに負けそうでも踏ん張って
勝ちきった試合だった。
攻守安定したプレーで似たもの同士の試合内容だったが上回ったのはメドベージェフ。
以前は打ち過ぎで自滅してたりとメンタルも不安定だったが、徐々に守りを身につけての、
相手を振り回して追い詰めていく戦法はジョコビッチの様。
何度も対戦しては負けて、この度その経験を活かしたテニスが実って大きな華を開かせた
感じである。
今まではレジェンドと言われてるジョコビッチ、ナダル、フェデラーが若者達を封じ
込めていたが、ここに来てやっと世代交代が本格的に動き出したのを全米オープンで
垣間見た気がする。若者達頑張れ!!!
それとは別だが今回今まであまり見なかった事が起こった。それは観客だ。
今回不思議な空気が会場に広がった。終盤で観客がジョコビッチに大きな応援を
送った事だ。
そんな事と当たり前と思うかもしれないが、いつもなら強すぎるジョコビッチに対して
観客は負けている対戦相手を応援するので、観客の力が欲しい時には手をあげて観客を
煽って(こういう事も反感買ってしまうんだけど...)応援要求したり、試合に勝ったらお返しとばかりのパフォーマンス、なぜか素直に見てもらえないジョコビッチ。
特に相手がナダルやフェデラーだと尚更になる。
俺にもみんな力くれよ〜って感じが見えて、でもしょうがない自分で頑張る😤
ていうのがランキングNo. 1のジョコビッチの印象だった。ちょっと可哀相😅
それが今回は必死に勝つ為の方向性を探りながら苦しみながらポイントをなんとか取ろうと
している彼に対して、要求からではない自然に観客から応援や愛情を送っていた。
そのパワーを受けて3セット目1ー5からの3ゲーム挽回はもしかしたらと思わせてくれる
ジョコビッチらしさを見せてくれた。
負けた後のジョコビッチは静かでスピーチ前には泣く事を我慢してたが、
感情が溢れているのを必死に耐えている姿は今まで見た事がなかった。
負けて悔しいのはあるが、それ以上に観客からの応援を愛情をふれあいを今まで手に
したくても手に出来なかったのが、ここで手に入って感動感謝もろもろを感じて、
ジョコビッチは感動していたし、涙だったのかも。
最後に男子テニスに新しい扉を開けたメドベージェフ、優勝おめでとうございます!!!
今年のグランドスラムも終わっていつも寂しく思うけど、これから最終のATPファイナルズまで接戦が続いていくので、まだまだ楽しみである。
Copyright 2021 Yasuko Fujisawa
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