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💠舞台監督読本💠

更新日:2021年11月16日



私としてはいきなり演劇?舞台監督読本?別世界。


長〜い付き合いの矢野森一さん、今は退きましたが第一線の舞台監督さんでした。

超一流の演出家とお仕事をして名だたる劇場の公演を担当していた舞台監督さんです。

経歴がすごいので省略させていただきます。えっーーーーーーすみません。


演劇界ではすごい人ですが、私にとっては遊ぶ、飲む、人生楽しむ、何でもできる矢野さんです。いざとなったら教えて〜の頼りになる方です。料理も美味しい!


その矢野さん、最近監督仲間8人で本を出したとの事。それがこの舞台監督読本!


聞くところによると、クラウドファンディングで集めてこの本を作ったと。金額も希望の倍額になって発売前で2000部が売れていて、再販も決まってる。まさかこんなことになるとはと本人も驚いている状況で、私も最近ブログを始めたので掲載しよう思い早速本を読んでインタビューしました。


一言で、舞台監督って何屋さん?一公演の準備から終わりまであまりにも仕事の内容に幅がありすぎて、大まかには始めから終わりまで全体を俯瞰してみて各ジャンルの職人とコミュニケーションをとりながら、しかし、優先順位を的確に進行していくしかも責任が伴う大変な司令塔、いや裏方番長的な(合ってるのかな)仕事です。この説明で何言ってるの?そう、仕事内容が多すぎて複雑すぎて説明不可、なので興味ある方は本をお読みください!


では話が終わってしまうので、この別世界の話から多くの仕事に共通すると感じたお話を

させてもらおうかなと思います。


舞台監督は一本独鈷!  ???聴きなれない言葉!

団体の世界で大組織に所属せずに独立している団体との意味だそうです。

私のフリーのカメラマンで一匹オオカミ?とは意味が違うな、あくまでも団体なのです。


その一本独鈷であるため、ほぼ縦のつながりが多く横のつながりがない状態で舞台監督の仕事内容が各々のやり方でしてきたそうです。しかしそのやり方では後輩につなぐことができていないと危機感を感じて10年以上前から第一線の舞台監督が集まって話をする機会を作ろうと、その第一声が矢野さんでした。


最前線の監督たちがお互いのやり方を見せ合うことから始め、忙しい中時間を見つけて話し合い、時には劇場とタイアップして小劇団で研修したりして自分たちの知識をわたしていく活動をしてきたそうです。


また自分たちの知識、技術の内容を他ジャンル(照明音響)にも知ってもらう、それが重要な事だとわかってほしかったそうです。これはお互いに大事なことでもあるのです。

この本はその10数年の話し合い、活動をまとめた本なのです。


何年か前にニュースで日本が高度経済成長期に技術革新を経てきたけど、大勢の技術者の引退で術を伝えていくのかが問題になっていました。しかも海外に流出したりして、肝心の日本に伝えていくことが後回しになっている事。それは私のメディア側や美容師のような手に職の人たちも同じでより便利に安く簡単に物が作られる時代になった分、考える力、発想力などが足りなくなってしまったのが原因かなと思います。


今はYouTubeなどSNSで発信している方たちが多くなったので専門分野でも勉強できる環境になってますが、矢野さんが言うようにHow toよりも考え方、思考ですね。


またこの本は現場の人たちにもですがこれからこの業界に入ってくるであろう、学生の人にもつなげていこうと、新聞社や高校の演劇部全国大会13校にも送られているのでこれから受け取った人たちがどんな風に変えていくのかが楽しみです。


それにしても完全な専門書なのに1000円の価格、破格すぎる値段。

さすが職人気質、もっと利益も考えればいいのに.....


写真家の野村誠一さんがYouTubeで発信している内容がとても参考になっていて、写真についての考え方を発信してくれてるんです。これはカメラ、写真大好きな人やプロを目指す人たちにもとても勉強になります。アシスタントになれば教えてもらえることを伝えてくれてます。自分のアシスタン時代は見て盗めでしたが、今は発信してくれるのです。


大先輩が思考はもちろん知識や技術を跡へつないでくれる、ありがたいです。


ありがとうございます!!!


   


撮影&インタビュー=藤澤靖子



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